名古屋工業大学における軍事関連研究に対する基本方針

平成29年9月27日制定

 名古屋工業大学憲章は、本学の「基本使命」として、「これからの社会の平和と幸福に貢献することをその基本方針とする」と定めており、本学が軍事研究を行わないことを明確に示している。本学憲章は、この「基本使命」に立脚して、「ものづくり」「ひとづくり」「未来づくり」の理念を掲げているが、それらの理念も軍事研究とは相容れない。

 「ものづくり」では、「構成員の自由な発想に基づく実践的かつ創造的な研究活動を尊ぶとともに地球規模での研究連携を推進」するとしているが、軍事研究には、自由な発想や創造的な研究活動を萎縮させ、本学が追求するグローバルな研究連携を阻害する危険性がある。中部地域の産学連携を進める本学は、民生分野の新たな価値の創造とイノベーションに向かうよう産業界に刺激と活力を与える先導的役割を担うべきである。

 「ひとづくり」では、工学を礎に「個性豊かで国際性に富んだ先導的な人材の育成」を大きな使命にしている。そのため、本学では、学生が研究活動に主体的に参加するように促し、科学技術で平和な未来社会を創るという高い志を育むことを目指している。しかし、研究主宰者や指導教員が軍事研究を行うならば、研究室に所属する学生たちを軍事研究に否応なく巻き込むことになる。学生教育への責任と、世界の平和と人類の幸福とに貢献し得る人材育成とを柱とする本学の理念も軍事研究とは相容れない。

 「未来づくり」では、「開かれた大学として地域および国際社会との調和と連携を重視」することを掲げているように、本学は、地域および国際社会との調和と連携を重視し、平和で幸福な未来社会の実現を目指している。戦争による大量殺傷や環境破壊のない未来社会の実現こそが、本学が追求すべき「未来づくり」である。

 以上、本学憲章の理念に基づき、名古屋工業大学は、軍事への寄与を目的とする軍事関連研究を行わないことを基本方針とする。